アルバイト探偵(アイ)大沢 在昌
定価: ¥ 560
販売価格: ¥ 560
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発売日: 1995-07
発売元: 講談社
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男なら一読すべし。ハードボイルド小説も、大沢在昌も読んだことがなかったので、一度読んでみるかと、何気なく本屋で手に取ったこの本。あっという間にハマってしまった。
軽いテンポで進んでいく物語、国家権力まで巻き込むスケールのでかさ、どんな状況でも冗談を絶やさないリュウ君と涼介親父、そして軽口叩きあいながらも、その間に見え隠れする、男同士の絆。
第1作目のこの短編集では、まだリュウ君は少し頼りなく、涼介親父のこともあまり信用していない感じですが、事件を解決するごとに、徐々にリュウ君がたくましさを増し、涼介親父への信頼を深めていく感じが、また見所。
ハードボイルドなんだけど、ちっとも重苦しさを感じさせず、きっと本を読み慣れない若い人でも、サラリと読めると思います。しかし、そんな軽い読み物ではあるけれど、れっきとしたハードボイルド。男なら、この作品から得るもの、きっとあります。
気張らず世界観に浸れるライトノベルズ六本木のアパートに間借りして、しがない
探偵を営む冴木涼介と、ちょっと不良で活動的な高校生の隆の親子。隆は文句もいいながらも父親の家業を手伝っている。
この作品には4編が収録されているが、どれも100ページ足らずの読みきりで書かれる。
会話中心に進む物語は、掛け合いのようなやりとりが心地よいテンポの良さを生み出している。
また、嫌味のない登場人物たちによって、まったく気張らずに
ストーリーを堪能できる。
なお、このシリーズは一度集英社文庫より刊行されたものなので、シリーズ最初の本ながら、巻末には著者によってシリーズを総括したあとがきが記されている。
著者が、このシリーズをどのように考えながら、
キャラクターを想って書いていたか、生みの苦しみの一片が垣間見られる。
キャラ立っています高校生、冴木隆の親父は探偵。しかし、この探偵、事件が起きないと動き出さない。しかも、女好きする良い男。しかも、どうやら前身はいろいろな修羅場をくぐってきた男らしい。ただ、隆にとってはあくまでもぐうたら中年男だ。本当は実の父ではないという噂もちらほら。ときどき父親を手伝い
アルバイトするのだが、隆もなかなか探偵家業が様になっていて、なかなかもてるのではある。
まずはキャラクターが楽しい。深刻な事件を高校生の目から描いていて、「事件」と「日常」がうまいこと混じっている。本当はどちらに転ぶ事も出来るはずだ。国際的な大陰謀事件に転ぶ事も出来れば、下町ハードボイルドに徹底する手もある。シリーズ最初のこの短編集はそのどちらにも行かないところでうまいこと留まっている。その軽さをとりあえず楽しんだ。